2006年12月18日

3回戦 佐藤(勝)選手vs江田洋正選手その2

ここで佐藤選手がこの試合で使った投げ技について
考察していきたい。

富樫氏が「格闘技通信」平成元年7月号において、
「マス大山の円の極意を解明する」と題して、
大山倍達の円の技法について解説している。

それによると、相手の攻撃に対して自分の腕を円運動させ、
相手をはじき飛ばす受け(たとえば前蹴りをすくいあげると
相手はバランスを崩して転倒する)が大山空手の「円の極意」だと
「続・秘伝極真空手」からの引用を用いて説明している。

ところが、この大山倍達の「円の技法」は片手だけで行うので、
相手は2〜3メートル吹き飛ぶが、相手にとどめを決めるためには、
2〜3メートルの距離を走るように近づかなければならない。
この近づく間に相手は新しい体勢をつくり、振り出しにもどる
危険性がある、と指摘している。

そこで、片手の円の技法の改良点として、
両手で円の技法(たとえば片手は相手の蹴りをすくい、
もう一方の手は相手の首にかける)を用いると相手は遠くへ飛ばずに足元にストンと倒れる。

さらに、両手、片足の三点で円を描く「逆三角形受け」を使えば、
相手は受身もとれず頭や背中から真っ逆さまに地面に叩きつけられる。

「フルコンタクトKARATE」平成5年5月号でも、
大山倍達の創造した円運動が一円に対して、
氏が新たに創造した円運動は二円、三円だと解説している。
そして一円の受けは即極めを入れられないので、武道空手としては
意味がないと解説している。

さて、もう一度、佐藤選手の投げを見ていただきたい。

28.jpg

相手の蹴りを受ける


29.jpg

相手の蹴り足を右手で持ち上げつつ(一円)、
左手は相手の首へ(二円)


30.jpg

ハンドルを回すように右手は反時計回りに上に上げ(一円)、
左手は反時計回りに下に下げる(二円)
同時に相手の軸足を反時計回りに払う(三円)


31.jpg

相手は受身もとれず頭や背中から真っ逆さまに地面に叩きつけられる


氏が大山倍達の「円の技法」の研究に着手したのは75年(昭和50年)春から(先の「格闘技通信」より)であるが、
極真第5回全日本大会の開催は73年(昭和48年)11月である。
(この項おわり)
posted by キワメシンノスケ at 10:01| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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