2007年01月17日

準々決勝 佐藤(俊)選手vs富樫選手その6

佐藤選手は富樫戦について次のように振り返っている。

「富樫の組手ですが、これがまた無茶苦茶なんです。
クルッと回転したかと思えば、フェイントかけてから
手刀回転打ちだなどといって、反則すれすれに米噛の
あたりにぶんぶん手が飛んでくるんです。
テンプルに当たれば倒れますから、危なくてしょうがない。
組手が無茶苦茶だと、どうやって受けたらいいか
わからないですから、それに戸惑っているうちにみんな
負けてしまうんですね……」
〜月刊パワー空手89年3月号 王者列伝より〜

「相手の変則的な動きに惑わされなければ大丈夫だ、
と俺は読んでいた。先に仕掛けたのは俺の方だった。
渾身の力を込めて右の下段回し蹴りを蹴っていった。
すると、富樫選手は右上段回し蹴りから左の後ろ回し
蹴りにつなぐ連続技を放ってくる。
これに対して、初めはかなり大きくバックステップを
してかわすようにしていたが、富樫選手は空振りする
たびにバランスを崩すため、これに乗じて反撃を加えて
いくことにした。
さらに前に出てくるところに放った前蹴りが富樫選手の
腹をえぐった。かなりの手応えを感じたが、富樫選手は
表情を変えずに向かってくる。何発目かの前蹴りで突然
富樫選手は俺に背を向けた。やっと効いたか、と思ったが、
後日テレビで放映された試合を見てみると、俺の前蹴りが
富樫選手の金的に当たり、たまらず背を向けたというのが
真相だった。
試合の後半は、ど突き合いとなった。
俺もかなり強烈な突きを打ち込んだが、富樫選手の突きが
これまた強烈で、極真会館の黒帯にも劣らないほどだった。
僅差の勝負になったな。これが試合終了直後に俺が抱いた
感想だった。それまでは富樫選手に対し、あまりよい感情を
持っていなかった俺だが、実際に闘ってみたら、変則技、
奇襲技で勝ちを拾っていくタイプでは決してなかった。
むしろハートに訴えかけるような俺好みの選手であることを
知って、すがすがしい気分になった。」
〜勝つ心(福昌堂・93年12月発行)より〜
posted by キワメシンノスケ at 00:16| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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