2007年02月01日

準決勝 山崎選手vs佐藤(俊)選手その4

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山崎選手、佐藤選手の右ローを鋭角なヒザブロックで受け、
右ハイを返す


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佐藤選手、山崎選手のヒザブロックで足を痛め、堪らず場外へ

劇画「空手バカ一代」では山崎選手が佐藤選手の前蹴りを
ヒジとヒザではさむ『けり足はさみ殺し』で一本勝ちとなって
いるが、実際はヒザブロックでした

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しばし中村主審に右足をマッサージしてもらい、その後、試合再開
山崎選手の猛攻と足の痛さから佐藤選手自ら場外へ

ドクターチェックが入り、試合続行とみなし山崎選手TKO勝ち


posted by キワメシンノスケ at 00:24| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月02日

準決勝 山崎選手vs佐藤(俊)選手その5

〜勝つ心より〜
「出す技が皆ブロックされてしまう。それも肘を使って、実に巧みに。
それでも攻めていくと、攻撃したはずのこっちの方に、だんだん
ダメージが蓄積していく。まるで蟻地獄のようなものだ。
もがけばもがくほど深みにはまってしまう。
こりゃやばい、何とかしないと、と焦りながら何となく蹴った
右の下段回し蹴りが、見事餌食となった。グキッ……。
蹴った足に、一瞬電流が走ったような痛みがあった。
先輩は俺の蹴りを脛でブロックしたのだが、当たりどころが悪かった
らしく、足を痛めたのは俺の方だった。次の瞬間には冷や汗がドッと
流れ、血の気とともに気持ちまで引いてしまったようだ。」

〜月刊パワー空手89年3月号「王者列伝」より〜
「ブロック代表になって、次の試合で山崎先輩と当たったんですが、
やっぱり強かったですね。あの先輩は、大山館長もおっしゃって
いますけど、『この人はやっぱり天才なんだな』と思った。
私はバンバン攻撃していったわけです。でも、先輩に肘を使って
うまくブロックされて……。どんどん攻めて、上段回しとか蹴って
いって、攻撃したこっちのほうがダメージが残っていくんですから
話にならない。攻めた自分が怪我をして試合ができる状態にならなく
なって……、あの先輩はやっぱり強かった。」
posted by キワメシンノスケ at 00:41| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月03日

準決勝 山崎選手vs佐藤(俊)選手その6

佐藤選手が語る山崎選手の『肘を使ってのブロック』であるが、
自著「無心の心」(スポーツライフ社刊・80年6月発行)によると、
「外人のような大きい相手を道場で倒す方にスリルを感じていた。
だから、どうしたら完璧に大きい者との組手に受けてたつことが
できるかと、いつも考えていたのである。
それもやっと、『空手の技は、受けと攻撃が一緒である』という
館長の言葉によって大きな者を相手に、倒せる技がどのような
ものかを理解しかけていた。
ちょうどそんな時、米軍の座間キャンプ内にある支部道場の指導
を、先輩から引き継ぐことになったのである。
この当時、私は低く構え、蹴りを総て肘で受けるよう稽古していた。
そして時々、蹴ってきた足を肘でたたき落とすこともした。
脛を鍛えてない彼らにとっては非常にきつい組手であっただろう。
私の体重は重くて62キロである、普通の構えでは、彼らのパワーで
飛ばされてしまう。そこで後屈立ちを深く構え、両手を大きく
突き出した『前羽の構え』を使ったのである。
この時、自らの攻撃を捨て、相手の攻撃を待つように心掛けた。
これは相手のパワーに対して、自分のバランスがくずれないように
したためである。
お互いにぶつかった時、どうしても力負けするために、充分に腰を
すえて『待ち拳』に徹したのである。 〜つづく」  
posted by キワメシンノスケ at 00:54| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月04日

準決勝 山崎選手vs佐藤(俊)選手その7

「この『待ち拳』も、ただ相手の攻撃を受けるということではない。
相手の攻撃と共に、自らも前に出て受けるか、そのまま受けるに
しても、相手の攻撃を殺さなければ意味がない。私の場合は相手が
蹴ってきた時は、ほとんどが肘による受けである。
相手の蹴りに合わせ、当たると同時に肘ではじくのである。
どんなに強いパワーのある蹴りでも受けられるように、肘の鍛錬を
サンドバッグ中心に稽古した。相手の外人は三発蹴った所でいつも
攻撃を止めてしまった。これ以上やれば足を痛めてしまい、
歩くことができなくなってしまうからである。
待ち拳に徹した私の受けは、相手が強く蹴れば蹴るほど、相手の
足のダメージは大きかった。
『相手の拳が強かったら、相手の拳を殴って使えなくしてしまう。
蹴りが強かったら逆に蹴り返して折ってしまう。相手の最も自信の
ある技を受けるんではなくて、打ち砕いて戦意をなくしてしまう。
それが極真空手であり、組手の極意である』
これは、館長が多くの実戦経験を行なってきたからこそ言える言葉
であろう。」
posted by キワメシンノスケ at 01:16| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月05日

準決勝 山崎選手vs佐藤(俊)選手その8

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山崎選手の上段回し蹴りは蹴り足のヒザが相手の首から顔面に
かけて伸びてくる。
当時の山崎選手は体が硬く、開脚しても床につかなかったそうだ。
ところが、柔軟性に恵まれている選手よりも蹴り足が外から大きく
入ってくる。
それはなぜか。一般に柔軟性に恵まれている選手は無理なく
蹴りにパワー、スピードを乗せることができる反面、体のバネや
タメを使わなくても蹴ることができるために軸足にパワーが残る
場合が多い。
しかし、山崎選手は体が硬いゆえに体全体のバネを使って、さらに
軸足のかかとを充分に返すため角度の大きい上段回し蹴りとなる。
山崎選手はキックボキシングの経験から、自分の組手にタイ式の
リズムを取り入れるため、タイの選手のいるジムに顔を出し、
タイボクサーのトレーナーに教えを受けた。
空手の蹴りはまず転倒してはならないということを前提に考え、
突きも蹴りも腰を低くし、一発一発を素早く正確に出すことを
心掛ける。回し蹴りに関しても、思い切って蹴り込まずに小さな
動きでシャープに蹴る。なぜなら、タイ式のように腰を大きく
開いて蹴ると、蹴りの動作に入った時に金的蹴りを合わせられる
恐れがあるからだ。                     〜つづく
posted by キワメシンノスケ at 01:21| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月06日

準決勝 山崎選手vs佐藤(俊)選手その9

しかしタイ式の場合はルール上、金的蹴りは反則となるため、
同じ回し蹴りでも腰を充分開いてから蹴ることができる。
蹴る時、軸足のつま先を思い切り外側に向け、腰を開くことにより、
蹴り足を引っぱるのである。
遠心力を使い、蹴り足に体重を乗せて蹴る蹴りは、非常にパワーが
ある蹴りになる。
そして、軸足のつま先を元に戻すことにより、蹴り足も戻ってくる。
この軸足のつま先を軽く飛ぶように外に向けたり戻したりすることに
よって、連続蹴りがリズミカルにできるようになる。
防御よりも攻撃に適したタイ式は空手に比べるとスタンスは遥かに
小さく、ちょうど空手の半前屈くらいになる。
このため体重の移動は前後左右に素早く動くことが可能であり、
どんな位置からでも自由に蹴ることができる。
山崎選手は道場の稽古でもタイ式の蹴りを積極的に使ってみるが、
極真空手の直接打撃で、体重が無差別の組手では、誰にでも
タイ式の攻撃が通用するとは限らなかったのである。
自分より少し大きな相手には面白いように決まるが、大きな外人を
相手にした場合、タイ式に頼って攻撃していると、蹴ると同時に
踏み込まれ、重いパンチで飛ばされてしまったのである。
そこで、彼らの突進を受け止めるために、腰を落とした空手の構えに
戻した。そして、山崎選手は、従来の空手の技にタイ式の良い所を
取り入れ、自分の攻撃スタイルを作ったのである。

参考文献 月刊フルコンタクト空手94年2月号「王者たちの空手」 
       山崎照朝著「無心の心」
posted by キワメシンノスケ at 01:51| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月08日

決勝 山崎選手vs盧山選手その1

「極真史上最高の名勝負」と言われた山崎vs盧山戦。
その戦いは試合前から始まっていた。
「決勝戦で山崎戦を迎えたとき、私ははじめて対戦者を
意識しました。それまでは、1回戦から無我夢中で闘って
きてですね、気がついたら準決勝まで来てたって感じですよね。
それで佐藤選手にも勝って、山崎君と対戦することになった。
あの当時は、今の大会と違って、相手と睨み合う時間がずいぶん
あったんです。試合場で正座をして待っている時ですね、
山崎選手の目とこちらの目がバチッとこう合ったんです。
目と目がこうジーッと……。二人とも、その時の睨み合いが
何十秒、何分ぐらい続いたか知らないですけど、自分としては
その時間が非常に長く感じられたんですよ。
ジーッとお互いに目と目の線がぶつかってですね、それでふっと
山崎君が、視線をパッと下にはずしたんです。その瞬間自分は、
《この勝負もらった》っていう確信ができましたね。
《この勝負はいただきだ》と……。」

月刊パワー空手88年4月号「王者列伝」より


posted by キワメシンノスケ at 02:22| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月09日

決勝 山崎選手vs盧山選手その2

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山崎選手、開始早々右ローキック


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右足を左軸足の位置に下ろし、左足を下げ、スイッチの要領で
体を捻り、左ハイの態勢に入る


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山崎選手の左ハイキック
盧山選手、両手でブロック


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続けざまに左ハイキックをもう一発
盧山選手、やや後方に下がったため山崎選手の左ハイは空を切る

両者とも先に相手に技を出させて、受けて返すスタイルなのだが、
山崎選手が先に攻撃を仕掛けたということは、すでに盧山選手の
気迫にのまれていたということか
posted by キワメシンノスケ at 01:45| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

決勝 山崎選手vs盧山選手その3

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山崎選手、天地の構えから腰を左に切りつつ尾鱗の構えに
変化させ、タメをつくる


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山崎選手、スイッチして中段前蹴り
盧山選手、下段払いで捌く


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山崎選手、盧山選手の前手を払い、その動作をスイッチと
連動させ、左ハイキック

盧山選手、バックステップで間合いを外す


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山崎選手、得意の攻撃パターンの右ローから左ハイで攻める

盧山選手、ここまでまだ一つの技も出していない




posted by キワメシンノスケ at 01:20| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月11日

決勝 山崎選手vs盧山選手その4

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山崎選手のおおよその攻撃とリズムを見切ったであろう
盧山選手、三日月蹴りで反撃に出る


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山崎選手、盧山選手の首に手を掛け、膝蹴りを狙うが当たらず


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盧山選手、山崎選手を投げる






posted by キワメシンノスケ at 01:19| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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