2007年05月08日

4回戦 佐藤(俊)選手vsコリンズ選手(イギリス)その19

平安の型の分解動作は太極拳等の内家拳の交叉法にその形を
見ることができるが(例えば平安その2の第一挙動や平安
その3の第一〜第七挙動など)、それらについてはまた別の
機会に触れるとして、ここでは中国拳法でのスイッチステップ
を用いた追い突きについて紹介する。


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画面左側は漫画「拳児」で台湾における拳児の良き老師として
登場した蘇崑崙のモデルとなった蘇c彰老師である。
蘇老師演じる八極拳の六大硬架を用いた実戦用法を紹介する。

六大硬架とは 神槍李書文晩年の成果を受け継いだ劉雲樵老師
より伝えられた八極拳の套路である。
劉雲樵老師の伝える六大開は、極力無駄な動きを排したシンプルな
ものであるが、透過勁など、高度な功夫がなければ使いこなせない
習得の難しい套路でもある。
六大硬架は、透過勁を学ぶ前段階の套路であり、学べば即実戦
に応用のきく、実用性の高いものである。      つづく

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2007年05月12日

4回戦 佐藤(俊)選手vsコリンズ選手(イギリス)その20

蘇老師演じる八極拳の六大硬架を用いた実戦用法

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相手の右上段追い突きを左上段受けで受ける


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左逆突きを左下段払いで受ける


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蘇老師、右足を踏み出し、一般的な右追い突きで攻撃するが、
動作が大きいために相手は突いた腕で突きを受ける


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相手の攻撃を右足を引いてかわす


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両足をスイッチして着地前に追い突きを放つ


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その破壊力に相手は棒のように転倒





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2007年05月16日

4回戦 佐藤(俊)選手vsコリンズ選手(イギリス)その21

蘇老師による蟷螂拳実戦用法

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相手の右上段追い突きにインサイドから左上段突きのカウンター


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相手の左上段追い突きを左手刀掛けで受ける


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スイッチして右上段フック


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さらにもう一発スイッチしての左上段フックで相手をノックアウト


という訳で中国拳法においてスイッチステップを用いた追い突きは
存在したということで、次回からは佐藤―コリンズ戦に戻ります。


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2007年05月18日

4回戦 佐藤(俊)選手vsコリンズ選手(イギリス)その22

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佐藤選手、コリンズ選手の右中段追い突きを下段払いでさばく


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コリンズ選手、佐藤選手の左前蹴りに右内回し蹴りを合わせるが
当たらず


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佐藤選手、右中段回し蹴りから右手刀でコリンズ選手の首を
押さえ、右ヒザ蹴り


試合は判定となり、副審の大山茂師範のみ佐藤選手に旗を上げ、
残りの3名は引き分けとするが、主審の中村師範が佐藤選手を
支持し、2−0の判定で佐藤選手が勝者となった。
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2007年05月20日

4回戦 佐藤(俊)選手vsコリンズ選手(イギリス)その23

「俺はコリンズに第4回全日本で屈辱の一本負けを喫している。
 やられたらやり返すがモットーの俺としては、負けたままで
 済ますなど、許されることではなかった。
 果たして、俺は『始め』の太鼓が鳴ると同時に攻め込んだ。
 相手に反撃のチャンスを与えないつもりの怒涛の攻撃に、
 さしものコリンズも勝手が違ったようだった。俺の攻撃を
 しのぎながら、何とか反撃を試みようとするコリンズだが、
 俺の前進力が強く、的確な技を出すことができない。
 やがて四度立ち合うと、コリンズの表情にいくらか変化が
 起こった。ウィリー戦の疲れが出てきたのか、時折苦しそうな
 表情を見せるのだ。『よし、ここが勝負どころだ!』そう見た
 俺は、一気に攻勢にかかる。すると、それまではこちらの
 攻撃に対して、何らかの反撃をしていたコリンズの動きが
 鈍くなった。コリンズは完全にグロッキー状態だった。
 判定は俺に上がった。とうとう宿敵のコリンズに勝ったのだ。」
 〜福昌堂刊「勝つ心」より〜
posted by キワメシンノスケ at 00:24| 極真第1回世界大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月21日

4回戦 佐藤(俊)選手vsコリンズ選手(イギリス)その24

「私自身が負けを宣せられたある試合について、試合後、
 新聞記者その他のかたがたから『判定に意義があるのでは
 ないか?』との質問をうけましたが、その折『判定は神聖
 である。審判のとった態度や判定は立派であり、いささかの
 不満もない』と答えましたように、私自身はまったく意義が
 ありません。
 実力が伯仲した試合の場合、その勝負はとうぜんきわめて
 微妙なポイントによって判定されることになりましょう。
 その判定は、必死に攻防している当事者にはわかるはずも
 なく、やはり客観的立場にある審判をまつのが唯一の正しさ
 でありましょう。
 私としては、さらに錬磨と工夫をかさね、次回こそよりすぐれた
 空手技を身につけて闘うことを誓う気持ちでいっぱいです。」
 〜一撃必殺空手いのちより〜コリンズ選手(談)
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2007年05月22日

4回戦 佐藤(俊)選手vsコリンズ選手(イギリス)その25

「コリンズとの試合は、本戦も延長戦も私には互角に見えた。
 どちらも技に切れがなく、小技も大技も鋭さが感じられなかっ
 た。結局、再試合で俊和が勝ったが、私から見ると、あまり
 感心した試合内容ではなかった。勿論、これはコリンズの
 上手さがあったからではあるが。しいて言えば、コリンズの
 回し蹴りやバックスピンを主とした組手を俊和の得意の
 前蹴りが崩したということが勝利につながったのではと
 思っている。」
 〜月刊フルコンタクトKARATE94年6月号
  大山茂備忘録「王者たちの空手」より〜
 
posted by キワメシンノスケ at 00:20| 極真第1回世界大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

4回戦 その他の結果その1

クラーク選手(アメリカ)vsロン選手(マレーシア)

 ロン選手、岸選手の顔面強打によるアゴ骨折により棄権、
 クラーク選手の不戦勝


ニグレン選手(スウェーデン)VS盧山選手
 
 ニグレン選手棄権により、盧山選手の不戦勝


バリエントス選手(キュラソー)VS佐藤(勝)選手

 バリエントス選手の失格(顔面パンチ)により、佐藤選手の
 反則勝ち


フライバート選手(スウェーデン)VS二宮選手

 フライバート選手、試割で骨折棄権により、二宮選手の不戦勝


大石選手VSフォークト選手(デンマーク)

 フォークト選手、試合放棄により、大石選手の不戦勝


ロブマン選手(オランダ)VS東選手

 東選手の優勢勝ち
posted by キワメシンノスケ at 00:42| 極真第1回世界大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月24日

4回戦 その他の結果その2

東谷選手vsマーチン選手(アメリカ)

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一撃必殺空手いのち「わが死闘の記」より
「この勝負は相手の動きを見るよりも『ひたすら先制攻撃、先手必
 勝でいこう!』と、自分は自分なりに矢つぎばやに攻めてかかり
 ました。
 試合前、諸先輩から『ローキックで攻めろ』とアドバイスされて
 いましたし、自分としても徹底的に下から攻めてまず彼の大きな
 体勢をくずすのが先決だと信じていましたので、とにかく積極的
 に足をとばしてみました。ところが彼は、あの巨体をいとも軽々
 とジャンプしてかわし、蹴りがかすりもしないのです。」

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「それでもなお下を狙いつづけているうち、ばっと彼の左手が自分
 の右えりをとらえました。そして自分は右えりをつかまれたまま、
 顔面に強烈なパンチをもらってしまったのです。しかも次の瞬間、
 こんどは左に振りまわされ、まだ右えりをつかまれたまま、回し
 蹴りの感じで、顔面にまともに2発目をもらってしまったのです。
 畜生!と自分は歯をくいしばって耐えようとしたつもりですが、
 いかんせん頭がガーンとうなり、くらくらと眼の前がまっ暗にな
 り、一瞬、自分を見失ったように思います。 
 試合は一時ストップされ、一試合後に再戦することが宣せられま
 した。」                          つづく
posted by キワメシンノスケ at 00:50| 極真第1回世界大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月25日

4回戦 その他の結果その3

「その間、率直にいって自分の恐怖心は高まるいっぽう。告白しま
 すと、よほど棄権を申し出ようかと思ったほどです。しかしすぐに
 『死んでも弱虫の汚名だけはかぶせられたくない!』と勇気を
 奮いたたせ、自分はふたたびリングにあがりました。

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 再戦において自分は、こんども先手必勝以外に勝機はないと考
 え、渾身の力をふりしぼって回し蹴り、後ろ回し蹴り、飛び後ろ
 回し蹴りなどをしつこくくりだしてみました。だが口惜しいこと
 に、いずれも的確にはチャールズ選手をとらえることができず、
 また彼の内ぶところに飛びこむとたちまち掴み合いになり、そう
 なると体力差がものをいいかねませんから即座に横転して逃れ、
 逃れながらも突きを入れようとすると、さすがに彼はみごとに
 防ぎ、同時にさっと攻めに切りかえしてくる――といったぐあい
 で、まったく息つくひまのない攻防に終始しました。
 結局、自分は判定で敗けを宣せられてしまったのです。
 そのせつなの無念さは、空手のサムライならばきっとおわかり
 いただけるでしょう。リングをおりたとたん『ああ駄目だったか。
 チャールズ選手にくらべて、オレはやはり経験不足だった』と
 反省する気持ちと、いっぽうでは地獄のようなあの修羅場のよう
 な苦しみから解放された虚脱感といいますか、『もういいんだな、
 オレは』と思う気持ちとがいりまじって、恥ずかしいはなしです
 が、ポロポロとむやみに涙がこみあげてなりませんでした。」
 
posted by キワメシンノスケ at 00:45| 極真第1回世界大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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