2006年12月08日

3回戦 岸選手vs富樫選手その3

この試合について、大山泰彦師範は現代カラテマガジンS49年11月号で次のように記している。
「岸が同じ極真空手門下生だからいうわけではないが、私はたとえ
十回富樫選手と対戦しても岸の方が圧倒的に勝つと思っている。
岸には後ろ蹴り、後ろ回し足払い、右の正拳といい技がある。
が、そのどの技を活かすこともなく、判定負けを喫したわけだが、
それにしても試合終了まぎわ、富樫選手が体を回転させながら
手刀を岸のテンプルに当てたのは、いただけない技であった。
大会規則にのっとれば、岸の反則勝ちになるが、審判の注意だけに終った。
この審判の注意にも富樫選手は納得がいかない様子であったが、
この態度もいただけなかった。これがかりに他流派の空手だったら、
そのまま横になっていれば自動的に岸の勝利になるところだが、
岸には極真空手の黒帯という誇りがあり、ナニクソ、という気迫で
立ち上がったに違いない。だが、ほんの数秒でダメージが消える
わけはなく、立ち上がった岸は腰も膝も安定を欠き、立っているのが
やっとという状態に見受けられた。このときの岸を支えていたものは、極真空手の誇り以外の何ものでもなかったに違いあるまい。
もし他の試合を挟んでの再試合としたならば、結果はおそらく違った
ものになっていただろう。」
(この項つづく)
posted by キワメシンノスケ at 14:18| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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