2007年02月06日

準決勝 山崎選手vs佐藤(俊)選手その9

しかしタイ式の場合はルール上、金的蹴りは反則となるため、
同じ回し蹴りでも腰を充分開いてから蹴ることができる。
蹴る時、軸足のつま先を思い切り外側に向け、腰を開くことにより、
蹴り足を引っぱるのである。
遠心力を使い、蹴り足に体重を乗せて蹴る蹴りは、非常にパワーが
ある蹴りになる。
そして、軸足のつま先を元に戻すことにより、蹴り足も戻ってくる。
この軸足のつま先を軽く飛ぶように外に向けたり戻したりすることに
よって、連続蹴りがリズミカルにできるようになる。
防御よりも攻撃に適したタイ式は空手に比べるとスタンスは遥かに
小さく、ちょうど空手の半前屈くらいになる。
このため体重の移動は前後左右に素早く動くことが可能であり、
どんな位置からでも自由に蹴ることができる。
山崎選手は道場の稽古でもタイ式の蹴りを積極的に使ってみるが、
極真空手の直接打撃で、体重が無差別の組手では、誰にでも
タイ式の攻撃が通用するとは限らなかったのである。
自分より少し大きな相手には面白いように決まるが、大きな外人を
相手にした場合、タイ式に頼って攻撃していると、蹴ると同時に
踏み込まれ、重いパンチで飛ばされてしまったのである。
そこで、彼らの突進を受け止めるために、腰を落とした空手の構えに
戻した。そして、山崎選手は、従来の空手の技にタイ式の良い所を
取り入れ、自分の攻撃スタイルを作ったのである。

参考文献 月刊フルコンタクト空手94年2月号「王者たちの空手」 
       山崎照朝著「無心の心」
posted by キワメシンノスケ at 01:51| 極真第5回全日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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