2007年05月25日

4回戦 その他の結果その3

「その間、率直にいって自分の恐怖心は高まるいっぽう。告白しま
 すと、よほど棄権を申し出ようかと思ったほどです。しかしすぐに
 『死んでも弱虫の汚名だけはかぶせられたくない!』と勇気を
 奮いたたせ、自分はふたたびリングにあがりました。

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 再戦において自分は、こんども先手必勝以外に勝機はないと考
 え、渾身の力をふりしぼって回し蹴り、後ろ回し蹴り、飛び後ろ
 回し蹴りなどをしつこくくりだしてみました。だが口惜しいこと
 に、いずれも的確にはチャールズ選手をとらえることができず、
 また彼の内ぶところに飛びこむとたちまち掴み合いになり、そう
 なると体力差がものをいいかねませんから即座に横転して逃れ、
 逃れながらも突きを入れようとすると、さすがに彼はみごとに
 防ぎ、同時にさっと攻めに切りかえしてくる――といったぐあい
 で、まったく息つくひまのない攻防に終始しました。
 結局、自分は判定で敗けを宣せられてしまったのです。
 そのせつなの無念さは、空手のサムライならばきっとおわかり
 いただけるでしょう。リングをおりたとたん『ああ駄目だったか。
 チャールズ選手にくらべて、オレはやはり経験不足だった』と
 反省する気持ちと、いっぽうでは地獄のようなあの修羅場のよう
 な苦しみから解放された虚脱感といいますか、『もういいんだな、
 オレは』と思う気持ちとがいりまじって、恥ずかしいはなしです
 が、ポロポロとむやみに涙がこみあげてなりませんでした。」
 
posted by キワメシンノスケ at 00:45| 極真第1回世界大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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